「吐息」

 

 

狂おしいほどにあなたを想い、零れる吐息は、熱く胸を焦がす。

 

会いたくて・・・会いたくて・・・会いたくて。

 

涙よりも先に、零れる吐息。

ため息ではなく、吐息。

 

あなたに恋してる。

そんな自分に酔っている。

 

触れ合ったら、やけどしそうなほど、私の体温は高くなり・・・。

 

けれど、触れてほしくて。

そのもどかしさに、また、吐息が一つ、二つと零れてゆく。

 

 

見上げた空。

あまりに綺麗で、涙が滲む。

この空を、同じ空を、あなたも見ていてくれたら嬉しいと。

そんなことを想いながら。

 

零れた吐息。

どうか受け止めて。

わたくしのこの手を、受け止めてください。

心が・・・あなたを想って、狂いそうなほどに、あなたを求めて・・・。

 

零れる吐息に、愛を込めて・・・。

 

Fin

 

 

 

「あとがき」
今回は「た行」のラスト、「と」です。ふむ、嫌いじゃないわ、これ。
所々、変な文章もあるけれど、それも含め、ほぼ満足な出来です。良かった、良かった。

何となく、「1日1個書かなきゃいけない」と自分で自分を追い詰めています。
というわけで、朝、出勤前に書きました。書き始めてからFinまで掛かった時間は約5分。
やるじゃないか、私。たまには・・・ね。

というわけで、次から「な行」に突入よ!

2004.11.22希砂羅