「仮面の告白」
あなたを殺すのに、どれくらいの勇気を必要とするかしら・・・。
星を見つめ、少女は心でつぶやく。
そんな自分に、自分でも驚き、苦笑を漏らす。
会いに来て・・・。
何度も星に願う。
その願いが叶った試しはないけれど・・・。
会いたくない時に、あなたは現れるのだもの・・・。
あなたには泣き顔ばかりを見られてしまう。
落ち込む時もあるわ。
完璧ではないのだから。
失敗もたくさんする。
仕事ばかり。
苦しくなる時もあるわ。
逃げ出したい時もあるわ。
死を想う時さえ・・・無いとは言えないわ。
本当のわたくしは・・・強くないのだから。
じわりと瞳に滲む涙に、唇を噛み締める。
会いたい・・・。
心が渇望する。
一目でもあなたの姿を見ることができたら、それだけで
心は満たされるのに・・・。
あなたに・・・会いたい・・・。
Fin
「あとがき」
最初の一文がまず浮かび、そのまま何となく放置しておいたのですが、ヒイリリで何か書けないかなと思って再び手をつけたのですが、結局はリリーナのモノローグになってしまいました。「心は満たされるのに・・・」のセリフの後、ヒイロを登場させようかな、と思ったのですが、どうも上手く登場させることができなかったので、もういいや、で「Fin」にしちゃいました。
何か、暗く淋しいモノローグでありますね。
2004.2.2 希砂羅